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【取材日記】ふれあい 千葉

更新日:2020年09月08日

お知らせ

取材に訪れたのは、東国吉で里山活動をされている「ふれあい 千葉」さんです。
前回に引き続き、インターンシップ実習中の大学生2人と取材に伺いました。

「ふれあい 千葉」の活動場所は、県道21号線沿いの浜野ゴルフクラブと東国吉交差点の間にあります。
県道から脇道にそれ農道を走ること5分。ここが活動場所の入口です。

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2か所ある活動場所には、それぞれ名前が付けられています。
左側が、「ふれあいの森」。
道を直進すると、杉が植林された「女子会の森」に行くことができます。

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この日、お話しを聞かせてくださったのは、代表の西郡完治さん。
秋田県のご出身ですが、就職に伴い市原に移り住み、東国吉に婿養子として嫁がれてたそうです。
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以前は銀行や郵便局、銭湯に映画館、各種商店などが立ち並び、「東国吉銀座」と呼ばれるほど賑わっていた地域だったそうですが、現在は少子高齢化が進み、若者世代の都市部への流出による小学校の閉校、バス路線の廃線、農業従事者の高齢化や離農などによる耕作放棄地の増加、有害鳥獣の増加による農作物被害など、大きく変容してしまった東国吉。

いまではこの地が大切な故郷になったからこそ、少しでも東国吉を活気のある町にしたい、子どもや孫たちが誇れる町にしたいと語る西郡さんの柔和な笑顔の裏に、第2の故郷となったこの地域への熱い想いが溢れていて、取材後にはそのお人柄にすっかり魅了されてしまいました。

どうにかして地域に活力を取り戻したいと考えていたに西郡さんの元に、都市部に住みながらも里山での活動に興味を持つ方々が活動できる場所がないかとの相談があり、ご自身の土地を提供して里山保全活動を始めたのが2008年。
現在の会員は50名。活動は毎月第1土日に1泊2日で開催。偶数月には「ふれあいの森」を整備し、奇数月は林業女子会の皆さんが合流し「女子会の森」を整備しています。
関東一円から里山で過ごす休日を楽しみに、会員さんが集まってくるそうです。

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山林も含む41,000㎡の広大な土地を、企業や財団などの補助金も活用しながら少しずつ整備し、荒れていた土地が今では明るく開けた気持ちの良い空間へと生まれ変わりました。
「ふれあいの森」には、ヤマザクラやイロハモミジ、アンズ、コブシ、ローバイなどの樹木230本が植樹されています。
四季折々、様々な花が咲き、果実が実り、紅葉を愛でることが出来る憩いの場所には、人だけでなく様々な動植物も息づいています。セミの声、野鳥のさえずり、カマキリや、芽吹いたばかりの若木・・・・。

五感で自然を感じることのできるこの場所では、時間も穏やかに流れていきます。

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夏空が眩しい取材日には、百日紅の赤い花が目にも鮮やかに咲き誇り、たわわに実った栗に里山の豊かさを感じました。
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いちはらFMの収録も兼ねた今回の取材は、皆さんが整備した木陰のテーブルで行わました。
杉並木の間に作られたバーベキューテーブルは、時折風が通り過ぎ、とても快適な空間です。


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会の当初の目的である『「ふれあいの森」の植栽・種まき・森林の間伐等を実施し、周辺の森を散策して楽しめる地域にすること』はほぼ達成した皆さん。
次に目指すのは「里山を公園として利用できるような活動にしていくこと」。
キーワードは「花・健康・食文化」。この地域にある資源を活かし、志を同じくする方々と幅広く連携した取組みを現在模索中とのこと。構想の一端を、話してくださいました。

「ふれあいの森」のご近所で数年前に養蜂業を企業された「ONE DROP FARM」さんは、『養蜂で里山を再生する』を合言葉に森に花を植え、森を育てることから取り組んでいらっしゃいます。「ふれあいの森」や県道沿いの耕作放棄地に新たに花を植えるようになれば、ミツバチが蜜を採取する場所が増えるだけでなく、地域の景観が美化され花の観光地になるかもしれません。
また、里山体験教室や農業体験、貸農園、ハイキングコースの整備などを行うことが出来れば、里山の自然を楽しみながら健康づくりを行うことの出来る場所として耕作放棄地や空き地を活かすことが出来ます。
観光客や週末を楽しむ拠点として人が常に訪れるようになれば、地元の農作物やONE DROP FARMさんの蜂蜜などの土産品の販売所が賑わい、民泊が始まることで地域の経済活動も活発になるかもしれません。

壮大な夢のように感じるかもしれませんが、実は、市東地域には自然の中でのフィールドワークを行う団体さんや自然環境に配慮した企業さんが点在する魅力的な地域。
先に取材させていただいたNPO法人知的コミュニケーション研究機関連合さんや東いちはらエコミュージアムさんもご近所です。サイクリストにも人気の地域と伺っているので、この地域で活躍している皆さんの想いが繋がれば、他に類のない魅力的な地域になるのではないかと、私自身もこの地域が持つ可能性を改めて感じることが出来ました。

自分たちも楽しみながら、地域を元気にしたい。
「ふれあい 千葉」の皆さんの夢は、未来に向けて大きく広がっています。

「ふれあいの森」での取材後、車で5分ほど山道を上がって「女子会の森」にも案内していただきました。

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林業女子会の皆さんが中心となって整備する「女子会の森」の入口では、チェーンソーカービングで彫られたクマさんがお出迎え。

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枝打ちが施された杉林には明るい陽光が差し込み、緑濃い新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込むと、身体の中からリフレッシュできます。

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人の手がきちんと入った山ならではの清涼感。
間伐した木材や竹を使ったテーブルセットや、椎茸栽培のための原木が置かれ、皆さんが里山での活動を楽しんでいることが伝わってきます。
自然に触れる機会の少ない都会に住む女性たちや、遠く新潟からも作業に訪れる人がいるなど、地域外の人を引き付けてやまないこの地域の魅力は、現地に足を運ぶことできっと伝わるのではないでしょうか。
人口減少による過疎化の波は、待ったなしの勢いで東国吉にも押し寄せている今だからこそ、出来ることから躊躇なく進めて行かなければならないという気迫が「今から、ここから、自分から」と仰る西郡さんの言葉から伝わってきました。
「ふれあい 千葉」の皆さまのこれからの活躍が、ますます楽しみになりました。

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ここからは、大学生2人の取材日記となります。

本日は、市原市の東国吉地域で活動されている「ふれあい 千葉」の代表である西郡さんを取材しました。
取材に伺ったのは、市原市役所 市民生活部 地域連携推進室にインターンシップ生として実習中の田中です。

ふれあい千葉さんは、「作業は安全第一、急がず、焦らず、楽しくを!!」をモットーに、地域との交流を図りながら「ふれあいの森」の草刈りや竹林整備などの山作業の活動を行っています。

西郡さんは「ふれあいの森」に植樹されたシソの葉やカキなどの植物を『お土産』として提供したり、「ふれあいの森」を活用して若い人を呼び込み若い人に「ふれあいの森」の周辺の空き家に住んでもらいたい将来性を語っており、西郡さんの活動にかける熱い思いが伝わりました。

その思いを実現させるために、西郡さんは、日々「ふれあいの森」の活用方法を検討し、また東国吉地域の空き家を活かした事業の展開にも尽力されています。

今回の取材で、「ふれあいの森」を通して東国吉地域の発展に尽力されている西郡さん様子を実感することができました。

最後に、取材をさせていただき、ありがとうございました。

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市原市役所地域連携推進室にインターンシップ生として実習中の鑓水(やりみず)です!
本日は、東国吉地域で活動をする「ふれあい 千葉」の西郡完司さんにお話しを伺いました。

「ふれあい 千葉」は、「ふれあいの森」の植栽・種まき・森林の間伐等を実施し、周辺の森を散策して楽しめる地域にすることを目的としています。

そして、この「ふれあい 千葉」には多くの地域以外からも多くの参加者の方が訪れ、都会の喧騒から離れ、自然あふれる土地でボランティアをすることはとても気持ちがよいものではないでしょうか?

また、活動では、ボランティアの方々と木々からベンチを作ったり草木を切ったりして土地を開拓して「人を呼び込みたい!」という地域活性化を図ることを主に行っていらっしゃいます。

そして、実際に、「ふれあい 千葉」の西郡完治さんにお話を伺ったところ、故郷を守りたいという気持ちと、「特に自分が変わらなければ、環境も変わらない」という言葉に西郡さんの熱意が強く伝わってきました!
また、将来を見据えた、「豊かな土地に田んぼを作りたい」や「花、食、運動を活かしたことをしたい!」という考えにもとても素晴らしい構想であると感じました。

また、ちょうど私たちが取材をしたときに市原FMの取材もあり、生でラジオのインタビューを見るのは初めてで、東国吉地域をより良くするにはどのようにするべきなどのお話しはとても新鮮なものとなり、また、我々学生が地域活性化をどのように考え行動できるか、大きな課題をいただいた貴重な出会いとすることができました。

「ふれあい 千葉」の活動に興味を持たれた方は、ぜひ参加して、西郡さんのやさしさに触れていただけたらと思います!

最後に、西郡さん、市原FMの皆さん、取材をさせていただき、ありがとうございました。

市原FM「イチラジ」音声インタビュー

「ふれあい 千葉」

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