協働の取り組み

 人口減少・少子高齢化の進展に伴う人口構造の変化や、個人の価値観の複雑化など、市民ニーズは多様化・細分化しています。また、本市は広域な市域となり、地理的特性や人口構造、経済活動など、異なる特徴を持つ地域から成り立っています。
 このことから、地域が抱える課題は多種多様であり、行政による施策展開だけで、対応することが困難な課題もあり、市民の皆さんの自発的、自主的な活動である市民活動は、今後、ますます重要なものになっています。
 そこで、各地域・各分野で活動されている市民活動団体との連携を深め、行政との協働による取り組みが必要となっています。

1 協働とは

 性格の異なる2者以上の主体が、対等の立場に立ちそれぞれの目的を踏まえた上で、共通して取り組む目的及び事業を設定し、その事業における役割分担などを行うことにより、一つの事業を協力して推進することです。

2 市の取り組み

 市原市総合計画、及び行財政改革アクションプランに、市民向け講座・市職員への研修を位置付け、協働の取り組みを推進しています。
 今後、市民活動団体と連携してまちづくりを進める仕組みづくりを進めていく予定です。
 平成30年度は、多様な主体が参画し、互いの力や課題を共有しながら対話を積み重ね、地域の課題や困りごとを情報共有・意思疎通を図ることを目的とし、行政や地域団体、企業、メディア関係者、NPO法人などの参加者が円卓形式で着席し、地域の課題や困りごとについて、意見を出し合い、地域全体が社会課題と向き合う「地域円卓会議」を開催しました。

3 本市での主な事例

No. 事業名 事業概要
1 いちはら環境フェスタ 市民・企業・行政の協働により、総合的な環境啓発を行いました。
2 小湊鉄道沿線環境美化事業(花プロジェクト2018) 市原市南部の観光振興事業として、小湊鉄道沿線に菜の花の種をまき、咲かせることにより、観光スポットを創出し、観光振興、沿線地域及び小湊鉄道の活性化を図ることを目的に行う事業です。毎年地域のボランティア等に各駅での種まきを行っています。
3 観光地おもてなし事業 本市を訪れる観光客への「おもてなし」として、小湊鉄道沿線の「地域住民」が主役となって、景観美化活動(倒竹木の伐採・花木の植栽等)を行うことに対する補助を行っています。
4 人権・男女共同参画推進フォーラム 人権擁護委員、男女共同参画を進める市民活動団体及び、公募市民による実行委員会と共催し、企画立案から実行までを協働して行っています。
5 小湊鉄道イルミネーション列車 小湊鉄道の駅舎及び列車内をイルミネーションで飾り、「ふるさといちはら」の冬の景観を作るイベントです。駅舎の飾り付けを地元団体のボランティアにより行っています。
6 バス交通等地域対策協働事業(コミュニティバス等運行支援補助) 地域の住民で構成するコミュニティバス等運営団体に対し、コミュニティバス等の運営に係る費用の一部を補助します。