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【取材日記】公益社団法人 SL災害ボランティアネットワーク・市原

更新日:2024年10月23日

お知らせ

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 今回は「公益社団法人 SL災害ボランティアネットワーク・市原」さんを取り上げます。地域の防災力強化に向けて活動に取り組まれている団体です。市主催の防災講座に協力団体として参加したり、生涯学習センターの防災コースで講師を務められたりと大変マルチに活躍されています。

 代表の沼野さんと顧問の坂内さんから活動にかける思いなど貴重なお話をたくさんお伺いすることができました。

 活動を始めたきっかけは「阪神淡路大震災」ボランティア元年とも呼ばれたこの年、被災地にボランティアとして駆けつけました。来年で発生から30年が経とうとしていますが、その間に東日本大震災や熊本地震など数多くの災害が日本を襲いましたが、その度ごとにできる限り被災地に赴き支援活動をしてきました。

 団体名についている「SL」はセーフティーリーダーの略称で、全国組織を都道府県、市区町村に細分化して活動しているため末尾に市原がついています。

 現在全国の認定会員数は13,000名余り。大半が関東圏を中心に活動しています。市原市の認定会員は77名ですが、常時活動に取り組まれている方は13名。市が推進している「地区防災計画策定」の支援として防災講話を通し、顔の見える関係や防災の大切さを伝えています。

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 「最近では異常気象に伴うゲリラ豪雨など身近に災害を感じる機会が増えて自分事としてとらえる人が以前に比べて増えた気がしますがまだ道半ばですね」と坂内さん。

 また、コロナを契機に災害時の対応方法にも変化がありました。
「災害が発生するたびに情勢にあわせた政府の指針が更新されるため、常に情報収集を心がけています。」と沼野さん。

 令和元年に発生した「台風19号」は記憶に新しい方もいるかもしれませんが、本市では停電など多くの被害が確認されました。災害はいつどこで起こるかわからないだけに、日頃から防災への意識醸成を図っていきたいものですね。

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 活動に取り組まれている中で最も大切にしていることは"被災者の生の声を届けること" 現地を訪れたものにしかわからない実情をいかに正確に伝えるかを大切にしています。においや音、人とのつながりなど・・・実際に被災した方の声を直接受け止め、心に寄り添いながら普及活動に取り組んでいます。

 講話時の聴講者から「ニュースや新聞では伝わらない被災者の心の奥に潜んでいる思いが伝わってきます。そして、何よりわかり易く説得力があります」とうれしいお言葉をいただくと微力ながら大切な命と財産を守るための活動を続けていてよかったと思うそうです。

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 現地に行ったものにしか伝えられない思いがあり、それはより聴き手に響きます。 SL災害ボランティアネットワーク・市原さんが大変重要な役割を果たしていることがわかりました。本市にとどまることなく、依頼があれば分け隔てなく千葉県内各地までかけつけて講話を行っています。

 講話の中で意識していることは身近なもので何ができるかを考える機会とし、座学だけでなく、実技も行います。

 例えば、家にある45Lのごみ袋から雨合羽を作成したり、簡易トイレの作り方をレクチャーしたりと毎回大変好評で、意欲的に取り組む参加者が多いのが印象的です。

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 大規模災害時は避難所生活が長引く可能性があるため、子どもたちが退屈しないように折り紙や風船を使って楽しんでもらう働きかけも行っています。
 「大切なことは参加者の方が【防災】の二文字に拒否反応を起こすことなく、いつか来るかもしれない災害に備え知識とワザを身に付けておいて欲しい。と思っています」と坂内さん。

 最後に、今後の活動について沼野さんにお伺いしたところ「10月27日(日)に国分寺公民館フェスタで災害食の試食会を行います。一人でも多くの方が参加していただき、災害や防災について共有を図ることで一緒に生き延びる力を身に着けたいですね!」と一生懸命に話してくれました。

 今回の記事を読んで少しでも興味を持たれた方は、この機会に是非参加してみてはいかがですか?

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収録時の様子を撮影した動画はこちらから