取材日記(いちはら食育の会)

更新日:2021年04月01日

健康で豊かな生活を送るために欠かせない、毎日の「食事」。
皆さんも、「美味しさ」だけでなく、「見た目」や「栄養バランス」、「旬の食材」に気を配りながらの食事作りに、日々奮闘されているのではないでしょうか。

今回は、『いちはら食育の会』代表の上田悦子さんの活動を取材してきました。
上田さんは管理栄養士として「食」の大切さを伝えるだけでなく、「食」の楽しさを伝える活動もされています。
特に、千葉県の伝統郷土料理である「房総太巻き祭りずし」の伝承に力を入れており、管理栄養士が中心となって結成した「いちはら食育の会」の活動に加え、ご自身が主催する料理教室でも多くの生徒さんに祭りずしの指導をされています。WEBサイトを開設してからは、ドイツにお住まいの母娘や、中国に赴任中の女性、カナダで学んでいる大学生など、千葉県出身の方々が現地でのおもてなし料理として振る舞いたいと教室を訪ねていらしたそうです。また、昨年日本で開催された世界女子ソフトボール選手権の際には、ホームタウンである市原市に来日したニュージーランド代表チーム「ホワイトソックス」の皆さんにも、郷土料理として「房総太巻き祭りずし」が振る舞われました。
まさに、日本の伝統食!

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この祭りずしは、10月30日に市原市市民会館で開催された第59回千葉県調理師大会・第32回料理コンクールに「いちはら食育の会」のメンバーと出品し、千葉県栄養士会長賞を受賞した際のものです。

以前は東京湾で採れる海苔や米、かんぴょう等地元の食材を使い、冠婚葬祭や人寄せの席では、どこの家庭でも食卓の主役として、またお土産として巻かれていた「房総太巻き祭りずし」ですが、食生活や生活環境の変化により、今では祭りずしを作れる人は少なくなってしまいました。

少しでも多くの方に興味を持ってもらい伝統の味と技術を残したいと、昔から伝わる図柄だけでなく、次々に新し図柄を考案するいちはら食育の会の皆さん。中学校での体験学習で子ども達に指導した際も大人気で、もっと上手く巻きたいという子や、おばあちゃんと一緒に作りたいといった声が聞かれたそうです。

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この日の料理教室では、5名の生徒さんがお喋りを楽しみながらも真剣に太巻き作りに取り組んでいました。
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祭りずしは、巻き始める前の準備が肝心。たくさん並んだ素材をどの順番で巻いていくのか、興味津々です。
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先生がお手本を示しながら、1人1人に丁寧に指導。20年以上教室に通うベテランの方もいらっしゃり、生徒さん同士で教え合いながら和やかな雰囲気の中順調に作業が進みます。

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出来上がったのは、市の花でもある「秋桜(コスモス)」でした!
卵で巻かれた彩り鮮やかなお寿司は、ほんのり梅味の優しいお味で、何個でも頂けるほど美味しかったです。
太巻きずしの材料は、ビタミン、ミネラル、食物繊維等が豊富な海苔、米、酢といった身体に良い食材が使われており、とてもヘルシーな食べもの。最近では「キャラ弁」ブームもあり、人気が高まってきているそうですが、作って楽しく、味も美味しく、持ち運びもできる太巻き祭りずし。みなさんも伝統の技に挑戦してみてはいかがでしょうか。

いちラジでも、「いちはら食育の会」や「房総太巻き祭りずし」のお話しをお聞きいただけます。