【取材日記】市原送迎ボランティアの会
更新日:2025年11月13日
お知らせ
今回の収録先は「市原送迎ボランティアの会」です。代表の石川さんから活動にかける思いなど貴重なお話をたくさんお伺いすることができました。市原送迎ボランティアの会は、市内で移動手段の確保が困難な方向けに病院や公共施設、福祉施設等への送迎を行っています。市原市社会福祉協議会が行っているボランティア事業の一つで、送迎車両は社協のものを利用しています。
利用にあたって事前登録が必要となりますが、「誰でも気軽に利用してほしい」と石川さん。ただ、最近は担い手不足に頭を悩ませています。というのも、昨年度の事業実績は登録利用世帯数が175世帯、利用者は187名でした。それに対して、ボランティアの数は34名と非常に厳しい現状であることが分かりました。
人生100年時代といわれる昨今、定年退職後も元気にいきいきと働く方が多いためなかなか会員が集まらないのが現状です。事業実施の上で心がけていることは、運転技術はもちろんのこと利用者一人一人の道路状況を事前に把握しておくことです。送迎日時や場所によって道路状況は変わるため一概に判断できないのが難しいですね。
特に大変なのは病院への送迎です。診察時間があらかじめ定められているため、ゆとりをもって送迎するよう心掛けています。送迎先で最も遠かったのは、千葉県がんセンターです。市内はもちろん、場合によっては市外の施設まで送迎することもあります。「市内では牛久から労災病院まで送迎することもあります」と石川さん。市原市は南北に広く移動距離も周辺自治体に比べて距離があるのでその分苦労もひとしおです。「でも、それだけやりがいを感じることができるので毎回刺激的ですね」と石川さん。


活動を始めたきっかけは、定年退職を機にテニスや登山、スキーなどアクティブに活動していた傍ら、スポーツだけでなくボランティア活動にも興味を持ち令和2年3月、正式に会員となりました。令和5年1月には会長に就任され現在に至っています。
「送迎ボランティアといっても、送迎事業だけでなくパソコン教室やハイキング、ボーリングなど会員同士の交流を深めるイベントも目白押しです。少しでも興味がある方はぜひ気軽に参加していただきたいですね。」と石川さん。パソコン教室では会員自ら講師を務めてWordなどの勉強会を実施しています。
「何かを始めたい!」と考えている方はまずは社協ボランティアセンターで募集している様々なボランティアに参加してみてはいかがですか?
詳細については下記URLよりご確認いただけます。
https://www.ichihara-shakyo.or.jp/volbosyu.php#genre001
「人生は楽しいです。利用者からの『ありがとう』から幸せな気持ちが生まれ、一日ハッピーに過ごすことができます。一人でも多くの方が新しい出会いを求めて活動してほしいですね。人嫌いにならないで外の世界をたくさん味わってほしいです!」と一生懸命に話してくれました。
人間誰しも行動を起こすことはなかなか難しいですが、まずは勇気を持って一歩踏み出してみることがいかに重要であるかがわかりました。常に元気でエネルギッシュに満ち溢れている石川さんを見ていると、こちらまで元気になります。涼しくなってきて、行楽地が賑わいを見せて外出するのが楽しくなってきた今日この頃、人とのつながりを求めて何かを始めてみてはいかがですか?新たな世界が広がることに期待して・・・☆彡

