【取材日記】心あふれる不思議な群舞「こころ舞踊団」

更新日:2024年07月05日

 
 今回の取材先は「心あふれる不思議な群舞 『こころ舞踊団』」です。代表の柳橋さんから貴重なお話をたくさんお伺いすることができました。


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 まず、こころ舞踊団はどのような団体か柳橋さんにお伺いしたところ、「即興演舞」という珍しいジャンルの踊りを、病院やイベントなどで披露されている団体であることがわかりました。
 こころ舞踊団の即興演舞とは、基礎的なフォーマットを組み合わせて踊るもので、1人のメッセンジャーが出したサインを受けて全員が踊る形式となっています。メッセンジャーがどんなサインを出すかで毎回踊りが違うものになります。
 まさに「即興」なんです!
 次に自分がどんな踊りをするのか直前までわからないため、毎回ドキドキしながら、メッセンジャーの動きに目を凝らしつつ舞を披露しているそうです。

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 柳橋さんはもともと日本舞踊の経験者で、海外で現地の方に踊りを教えていました。その時に言葉の壁に直面し、「この動きの後はこれ」とパターンを決めて踊ってみたところ、現地の子どもたちも一緒に踊れるようになりました。
 この出来事をきっかけにこころ舞踊団の即興演舞が誕生しました!

 こころ舞踊団では、様々な国籍の人や聴覚障がいのある人も参加しています。
 日本語が話せなくても、耳が聞こえなくても、みんなで心を一つに踊ることができるなんて素敵ですね♪

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 活動を続けていく上で苦労していることについてお伺いしたところ、「私たちの踊りは即興演舞なので一度踊ったものを再び披露することができないことです。あのときのあの演舞がよかったからやってほしいと要望を受けても、それに応えられないのが心苦しい限りです。」とお話してくれました。
 二度と同じ演舞ができないということは、裏を返すと観客は常に新しいものを堪能することができます。
 "唯一無二の舞"これこそがこころ舞踊団の集客効果につながっていると言っても過言ではありません。

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 やりがいを感じるときは、「出演依頼があったとき。自分たちの舞が必要とされていると感じることができ、嬉しくなります。」と柳橋さん。自分たちにしかできないことがあると気付かされるんだとか。
 その一方で、「一緒に踊っていた子どもたちが大人になって、演舞に関係した職業に就いてくれたときは、活動を続けていてよかったと感じます。」と嬉しそうにお話ししてくれました。特に、病院や施設を訪問して演舞を披露してきた経験から、医療関係の道へ進む子が多いそうです。
 見る者だけでなく、踊り手までも惹きつけるその魅力、恐るべしですね...!
 お話を伺っていて、こころ舞踊団の影響力は計り知れないことがわかりました。

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 最後に、「こころ舞踊団の即興演舞を見た方にはこの素晴らしさがきっと伝わります。障がいをもった子たちもみんな同じ空の下で頑張っているので、ぜひ見に来て応援してくれると嬉しいです。」と柳橋さん。
 皆さんも実際にイベントに足を運んで、こころ舞踊団の演舞をご覧になってみてはいかがですか?
 きっと笑顔になれるはずです!

〜イベント情報のお知らせ〜
 2024/6/23(日) 道の駅 あずの里いちはらのイベントにこころ舞踊団が出演します!
 この機会にこころ舞踊団の演舞をぜひご覧ください!皆さんも一緒に踊りましょう♪


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