[取材日記]いちはら地域ネコの会

更新日:2022年08月10日

 今回は「いちはら地域ネコの会」の河村さんと五十嵐さんから貴重なお話をたくさん伺いました。
 

JPEGイメージ 2.jpeg

 いちはら地域ネコの会は、「国分寺台まちづくり協議会」が母体となり立ち上げられた団体です。会の代表である田原会長が協議会の中でネコの糞尿被害について真剣に考える必要があると判断して、「みんなが困っている問題を何としてでも解決したい!」という熱い思いから活動が本格的に始まりました。

 会の活動の中心は、「TNR活動」です。TNRとは、「Trap(捕獲して)・Newter(不妊去勢手術を行い)・Return(元の場所に戻す)」のそれぞれの頭文字をとった略称です。

 去勢手術をしなければ、ノラネコが減ることはないため、地域におけるノラネコゼロ対策の一つとして始めました。

 団体の最終的な目標は、「地域ネコを屋内ネコ化」にすることです。飼い主が責任を持ってネコを管理し、繁殖を望まない場合は去勢することで捨て猫や多頭飼育崩壊に繋がることが避けられます。

 そのために、行政や地域住民、ボランティア団体など地域のあらゆる主体が協働して、TNR活動を推進するとともに捕獲した猫に新しい飼い主が見つかるよう、きちんとしつけをしていくことも欠かせません。

 

 

広報紙バックナンバーIMG_5978.JPG

 いちはら地域ネコの会は当初、国分寺台地域を中心に活動していましたが、活動を進めていくうちに「市内全域のネコを助けたい!」と考えるようになりました。加えて、他の地域の方からの問い合わせが多く寄せられるようになり、二年前に対象地域を市内全域に広げました。それに伴い、団体名も「国分寺地域ネコの会」から「いちはら地域ネコの会」へと変更しました。

 その結果、問い合わせが以前に比べて格段に増え、実際に、去年は446頭のネコを捕獲して手術をしました。

 

 会員は、現在105名ほどいますが、会員の多くは普段働いている方が多いため実際の活動に参加できる方は限られています。そのため、活動資金と協力者の確保が課題となっていますが、ノラネコを地域問題として捉えている市内のいくつかの町会では、いちはら地域ネコの会に関する記事を町会内で回して周知を図ったり、活動資金を支援したりすることで活動を応援してくれているそうです。 

 どうぶつ基金からは、ノラネコの無料不妊手術や助成金等による支援を受けたりしています。その他に、SNS上でも支援の輪が広がっています。インスタグラムを開くと、アマゾンの欲しい物リストにアクセスができ、ネコの飼育に必要な餌やおやつ、トイレシーツ等が掲載されています。既に何人かの方から物資の支援を受けているそうです。

 

JPEGイメージ 3.jpeg

 今年は、活動を始めて10年という筋目の年を迎え、7月9日にはウェルコミで「創立10周年記念セミナー」を開催しました。セミナーでは、野良猫対策の講演やディスカッション、情報共有やノラネコなんでも相談会に加えて、地域ネコパネル展等で10年の活動を振り返りました。

JPEGイメージ 5.jpeg

 セミナーの後半では、参加者向けに実施した事前アンケートの内容に基づいた質疑応答の時間を設けて、身近な問題を中心に情報共有を図りました。一つ一つの課題に対して、すぐに対処できることが明らかとなり、早速実践できる内容を紹介していただきました。

 講師であるNPO法人ねこだすけ代表理事の工藤さんからは、ノラネコの糞尿被害の対策ついて具体例を交えつつ、実際の道具を使いながら説明をしていただきました。多くの参加者にとって大変印象に残る内容となったようで、イベント後は多くの反響があり、河村さんは「セミナーを開催して本当によかった」と話してくださいました。

JPEGイメージ.jpeg

 「捕獲した子猫たちを里親のもとへ渡すときに活動を続けていたよかったと思います。命をつなぐことができたという実感を持つことができます。」と活動を続ける原動力を話してくださった河村さん。

 今後の展望について伺ったところ「市内に存在する多くの土地を生かしてシェルターを設置したいです。そうすることで一匹でも多くの命を救いたいです。」と話してくれました。

IMG_1474.JPG

 猫も人も幸せに暮らせる社会を目指して活動を続ける「いちはら地域ネコの会」の皆さんの活動に興味を持たれた方は、いちはら地域ネコの会のサイトを覗いてみてはいかがでしょうか。

 

団体情報についてはこちら

取材の様子を撮影したYouTube はこちら