【取材日記】市原山火太鼓
更新日:2023年09月08日
今回は、市原山火太鼓の代表である根本さんから貴重なお話をたくさん伺いました。
市原山火太鼓は、姉崎・市原・五井地区を中心に活動をしており、各種祭りやイベント、幼小中高大学などにボランティア参加で和太鼓体験指導や披露を行っています。 現在の会員数は家族会員や休会中、時々参加する方を含め35名ほどで、市内の中学校の体育館や武道館を中心に練習を行っています。
最近では特にSPB活動に力を入れています。 SPBとは、「コロナに負けるな!SPB 〜make a Soul Power Ball together!! ~(みんなで魂の力玉を作ろう!!)」の略称です。
コロナ禍で発表の機会が減ってしまったこともあり、「みんなで市原市を元気にしたい!」と考える多くの団体がひとつの場所に集まり、公開練習を行いながら、日頃の成果を発表する場としてSPB活動をスタートしました。参加の条件は、「オッサ市原」という市原をテーマにした曲を子どもからお年寄りまで誰もが簡単に踊ることのできる振付を考えてみんなで踊ることです。加えて、佐藤ぶん太さん作曲の「華囃子」や「waraku」も練習曲としてヒップホップ風、沖縄風など自由に振りつけて踊ります。
当日は和太鼓だけでなく、ベリーダンスやヒップホップ、よさこいなど様々なジャンルの団体が、楽器に合わせて演奏や踊りを披露してくれます。全団体がひとつの曲に取り組むことで生まれる一体感は必見です。毎回大変盛り上がり、参加者はもちろん主催者も楽しめるイベントとなっております。
やりがいについてお伺いしたところ、「活動を進めていくうちに、会員のみんなの体力がついて元気になったことです。」と答えてくれました。実際に、活動に参加された会員の方は、周囲の方から「年齢の割に体力があるね」「あなたが職場で一番元気だね」と声をかけてもらうことが増えたそうです。 一人一人が生き生きと活動し、その姿を見た人が笑顔になり、新たに仲間が加わっていくため、他の団体との交流がとても盛んです。
実際に、SPB活動では大変多くの団体が参加されており、様々なジャンルの団体による演奏や踊りが展開されています。そのため、「常に刺激を受けることができて大変勉強になる」と根本さんは話してくださいましたが、活動写真からも、夢中で活動について語ってくださる根本さんの表情からも、充実した活動であることが伝わってきました。
まさに、魂のこもった元気の力玉がこの活動で作られているのですね。
最後に、今後の展望について伺ったところ「地域の子供を活気づけるために神輿を活用したい」と話してくれました。というのも、以前SNS上で「子どもの笑顔のために神輿を作りたい」と情報発信したところ、一般の方が共感してくださり、「そういうことなら私が作るよ。」と声をかけてくれたそうです。
また、町会で長らく使われていなかった子供神輿の寄贈もあったそうです。
共通するのは、「子どもたちの笑顔を見たい」その一心です。話を伺っていて、その行動力に圧倒されました。「3人よれば文殊の知恵」ということわざがあるように、人間協力すればできないことはないんだなと改めて強く思いました。
次の公開練習は、8月21日です。養老渓谷の山の駅喜楽里で10時から15時まで開催予定です。
お囃子体験やこども神輿のお披露目もあります。5歳〜小3までのお子さん対象で神輿を担ぐ体験(先着20名)も出来ますので、興味がある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
詳細については、以下のポスター及び団体のウェブサイトよりご確認ください。