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【取材日記】辰巳台地区まちづくり協議会

更新日:2023年09月08日

お知らせ

 今回は、辰巳台地区まちづくり協議会の会長である北脇さんと会員の梅澤さんから貴重なお話をたくさん伺いました。
 取材の前日に開催された「ラベンダーマルシェ」にもお伺いしてきましたので、マルシェの様子もお伝えしながら普段の活動をご紹介します。

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 辰巳台地区まちづくり協議会には現在、約100名もの会員の方々が在籍しており、4つの部会に分かれて活動をされています。

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 一つ目の部会は、自然・生活環境部会です。
 団体の中で最も力を入れている花植え活動を中心に行っています。

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 部会長を務める梅澤さんに苦労している点についてお伺いしたところ、「花の植え替え作業です。」と答えてくれました。数ある花の中で特に、ラベンダーは植え付けから8年が経過すると根本が木質化するため、5年ごとに植え替え作業を行う必要があるそうです。一度植えればどんどん株が大きくなって花芽も多くなっていくのだと思っていましたので、とても驚きました!
 しかも、花の成長には個体差があるためすべてを一気に植え替え作業はできないため、見極めと植え替えのタイミングに大変ご苦労されているそうです。

 また、広範囲の植え替え作業には大量の花苗が必要となることから、その都度購入するのではなく種から苗を育成する取組みをしており、今では、3種類の花苗の育成に成功しているそうです。

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思考錯誤しながら取り組んできた育成方法をマニュアル化し、今では多くの方が花苗の育成に参加されており、花植え活動が地域の交流のきっかけとなっていることに大きなやりがいを感じると同時に、大変充実した日々を過ごしています、と笑顔で話してくださいました。

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 特に、昨年度はオリンピックの開催に伴い、小学校から五輪の配色で花植えを依頼されたそうで、児童と協力して花植え活動を行ったそうです。植える花の総数は、数百~数千単位であるため非常に多くの労力と時間を要したそうですが、だからこそ作業終了時には何物にも代えがたい達成感を得られ、活動の醍醐味となっているのだと感じました。

 二つ目の部会は公園愛護部会で、近隣住民の方々が気持ちよく、そして安心して利用できるように公園内の環境整備を中心に行っています。マルシェ当日も多くの出店者と来場者がいるにも係わらず、ゴミひとつないことにとても驚きましたが、まち協の青いベストを来て来場者に笑顔で語りかけながらゴミ拾いをする会員の皆さまの姿を会場の至るところで目にしました。

 2020年にはチームで楽しみながら拾ったゴミの重量を競う「ゴミ拾いはゲームだ」を開催し、親子連れなど多くの参加者が環境美化に取組みました。
 全国的にも広がっている取組みですが、参加者が気軽に参加でき、遊び感覚で自分たちの住むまちの環境について考えるきっかけとなる活動は他の地域でも参考となりそうですね。

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 三つ目の河川愛護部会は、河川敷に不法投棄されているゴミを拾う活動を中心に行っています。河川敷を気持ちよく散歩できるのも、公園を気持ち良く利用できるのも、自分たちの住むまちを美しく整え守っていこうと活動する皆さんの活動があってこそ。

 四つ目の部会、地域コミュニティ部会は、地域での仲間づくりと連携を強めるための活動として、あいさつ運動を実施したり、高齢者向けに公民館でスポーツ教室を開催したりと、誰もが安心して暮らすことができる街づくりに貢献をしています。

 辰巳台地区まちづくり協議会では、4つの部会の通常活動とは別に、毎年6月の第一日曜日に辰巳中央公園で「ラベンダー・マルシェ」を開催しています。

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 今年で8回目となるマルシェですが、この2年間はコロナの影響で残念ながら開催で出来ませんでした。久しぶりの開催を待ちわびていたのは会員さんだけでなく地域の方々も同じ。特に子どもたちは待ちきれなかったようで、マルシェ開始の1時間以上も前から公園に集まっていたそうです!

 今年はキッチンカーや飲食店、花やお茶、野菜など25店が出店したほか、イベント会場では祭囃子保存会による演奏から子どもたちによる踊りなど、7団体による華やかな催しも開催され、15時の閉会時まで多くの方で会場が賑わっていました。

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 特に、会員の皆さんが手作りした縁日コーナーには、順番を待つ子どもたちの長蛇の列が!

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 真剣にゲームに挑戦する子どもたちと、それを見守る会員の皆さんの優しい笑顔がとても印象的でした。

 今でこそ地域に認知され愛されるイベントとなったラベンダーマルシェですが、第1回の時にはお昼過ぎには来場者が帰ってしまい閑散としてしまった苦い想い出も。最初から最後までマルシェを楽しんでもらえるよう、出店者やイベント参加者を増やす工夫をすることで徐々に賑わいが増し、今では子どもから大人まであらゆる世代が楽しめるイベントとなりました。

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 マルシェ会場を北脇会長と一緒に回らせていただきましたが、出店者の皆さんに声をかけると、一様にマルシェの開催に感謝し、売上が良くて嬉しいと笑顔で話されていました。どの出店者もコロナ禍で様々なイベントが中止となり苦しい想いをしていた中でのラベンダーマルシェの開催。
 マルシェの開催を決断するのには、沢山の議論を行い、あらゆる感染症対策を考え、万全を期して当日を迎えられたのだと思いますが、公園中に溢れる笑顔に、やっと以前の日常が戻って来たと参加者の皆さん全員が喜んでいるのが伝わってきて、とても胸が熱くなりました。
 地域の発展を願い長く活動されてきた中で、地域の人々から愛され、地域に深く根差した団体として広く認識されている団体なのだと実感することができました。

IMG_4432.JPG                ラベンダー・マルシェでの出店ブースの様子

 まちづくり協議会の活動を始めたきっかけについて改めてお伺いしたところ、「コミュニティの強化を図るために地域住民同士のつながり促進を図りたい」と考え団体を立ち上げたそうです。辰巳台地区はかつて、工業地帯で働いている職員向けの社宅が数多く存在しました。当時は、社宅ごとに住民がまとまっていたため、住民同士のつながりは現代と比べると大変強かったそうです。しかし、時代の変化とともに、戸建てが増えていき、かつてのようなコミュニティを維持するのが困難となりました。  

 そこで、以前のような地域コミュニティが形成されることを目指し、新たなアイデアを取りいれながら活動を始めたそうです。  

 やりがいについてお伺いしたところ、会長の北脇さんは「住民から『ありがとう』と感謝の言葉を聞いたときに活動をやっていてよかったなと思う」と答えてくれました。会員の梅澤さんは、活動中に地域の人から「きれいにされていますね」と直接声をかけてもらえたときにやっていてよかったと感じるそうです。また、地域の人々の喜んだ姿を目の当たりにした際にも活動を続けていてよかったと思うそうです。  

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 今後の展望について北脇さんにお伺いしたところ、「今の活動を今後も続けていきたいと思うと同時に、もっと魅力あるまちづくりに取り組んでいきたいです。具体的には、辰巳台地区の中心部に存在する利用されていない土地を活用することで、地域全体をもっと盛り上げていきたいです。そのために、今後は住民の方とワークショップを定期的に開催していき、将来的には何かを実現したいです。」と熱く語ってくれました。

 また、梅澤さんは「辰巳台地区に50年近く住んでいて昔と今では町の環境が大きく変わりました。それに伴い、人々の描く辰巳台のイメージも昔と今では大きく変わりました。 今こそ若者にどんどん来てもらい、一人でも多くの若者に『住みたい』と思ってもらいたい」と話してくれました。

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 今回お話を伺い辰巳台が今後より一層活気あふれるまちになるためには、辰巳台地区まちづくり協議会の存在が欠かせないと強く感じました。
 辰巳台地区まちづくり協議会の今後の活躍が楽しみです。興味を持たれた方は、ぜひ活動に参加してみてはいかがでしょうか。

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