【取材日記】スマイルキャラバン(森のくまさんハウス)
更新日:2023年09月08日
今回は、スマイルキャラバン(森のくまさんハウス)の代表である森さんから貴重なお話をたくさん伺いました。
森さんは、かつて千葉市で教師として働いていた経験を活かして、退職後に青葉台で子どもを対象に科学教室や工作教室、絵画教室などを教える場として「スマイルキャラバン(森のくまさんハウス)」を開設されました。活動を始めたきっかけについてお伺いしたところ、「学校の授業では1つのテーマに10時間ほどかけて丁寧に取り組むことで、子どもたちの科学への興味や自ら考える力を育てていましたが、公民館などで開催される教室ではそれが難しい」と思い、自ら教室を立ち上げたそうです。そうすることで、一人でも多くの子供たちに科学の不思議やモノづくりの面白さについて理解してもらいたいと考えたそうです。
そして、今回はなんと普段行っている活動を実際に体験させていただきました。テーマは「音の不思議を楽しもう」ということで、オルゴールやホース、調理器具のお玉など普段何気なく目にしている道具を用いて音の伝わり方の面白さについて学習しました。三択のクイズ形式で、初心者でも気軽に参加できる印象を受けました。
ホースを使った実験の様子
また、スプーンやフォーク、チーズスライサーなどの台所器具から奈良の東大寺やイグナチオ教会、ミラノ大聖堂(ドウオモの鐘)など実に様々な音色を体感することができ、まるで現地を訪れた気持ちになれました。そのため、子供だけでなく大人も十分に楽しめる内容だなと思いました。
実験で利用した調理器具の写真
※上の写真に掲載されている通り、調理器具を手に持ち、あとは耳に指を入れて器具を机の側面に当てるだけです
方法については以下に記されているとおりです。簡単なので、皆さんもお家で是非トライしてみましょう!
〜やり方について〜
1.まず、お玉やヘラ、トングなどの台所器具を用意する
2.次に、それぞれの器具の開いている穴の部分に紐を通す
3.紐を左右対称の長さにして器具が真ん中にぶらさがるようにして手に持つ
4.最後に、紐を左右の指のうちのどれか一本にそれぞれ1周分巻いてその指を耳に入れたまま机の側面に器具を当てる
みなさんの家の調理器具からはどんな音色が聴こえましたか?
森さんに活動のやりがいについてお伺いしたところ、「それはやっぱり子供たちの笑顔」と答えてくれました。地域の子供たちが、和気あいあいと活動に参加して真剣に作業している姿を目の当たりにすると、「やっていてよかった」と感じるそうです。
教室で扱うテーマは実に様々で、身近なものだけでなく、学校の授業では普段学ぶことができない内容も扱うため常に新しい発見があり大変興味深いと感じました。そのため、夏休みの時期になると小学校や公民館、図書館などから教室開催依頼の問い合わせがひっきりなしにあるそうです。子供自らモノ作りを行うことで知的好奇心や行動力が身につき大変貴重な体験ができると強く実感しました。
スタッフの林さん(左)と代表の森さん(右)
最後に、今後の展望について聞いたところ、「子供だけでなく、その保護者や地域の人などあらゆる世代が活動に参加してほしい」と熱く語ってくれました。そのために、今後は地域での周知活動にも力を入れていきたいそうで、「市内の団体からお呼びがかかればいつでもどこでも駆けつけます」と熱く語ってくださいました。
スマイルキャラバンの今後のさらなる活躍に注目したいと思います。
そして、今回の記事を読んで少しでも興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、まずは気軽に活動に参加してください。
※活動の詳細に関しては以下のとおりです。
◯定期開催している教室
①第1日曜日 9:30~11:30
「わくわくドキドキ科学ワールド」 定員12名
※年間通して1つのテーマをじっくりと追求していきます。
2022年度テーマ「もしも原子がみえたなら」
②第2日曜日 9:30~11:30
「わくわくランド」 定員14名
※レクソング・読み語り・ゲーム・実験・ものづくり・・ ・土日祝祭日・夏休み(不定期開催)
※「森のくまさんハウス」や市内の公園で「ものづくり」「ジャグリング体験」「大道実験」などを開催予定
インタビューの様子はYouTubeでも見ることができます。
団体情報はこちらから