【取材日記】まなび舎こすもす
更新日:2023年09月08日
お知らせ
今回の取材先は「まなび舎こすもす」です。今回は代表の 榊原さんを初め、荒井さん、石井さん、鴇田さん、松山さん、南沢さんの6名がお話を聞かせてくれました。
上段左から 松山さん、 榊原さん、 南沢さん
下段左から 荒井さん、 鴇田さん、 石井さん
まなび舎こすもすは、子どもたちに、学校でも家でもない「学習の場」を提供するために、市民大学子育て支援コースの第1期卒業生が2015年4月に立ち上げた団体です。現在活動されているメンバーの方々も全員が市民大学子育て支援コースの卒業生。
主に小学生の宿題や授業の復習等を無料で支援する活動をしており、夏休みの勉強会(生涯学習センター・国分寺台小学校・国分寺公民館・FUKUMASUベース・姉崎保健福祉センター・菊間コミュニティーセンター)と、9月から3月まで第1,3土曜日に生涯学習センターで勉強会を開催しています。
まなび舎こすもすでは、学校や塾の授業とは異なり、子どもたちがその日に学習したいものを持参し、それぞれ自主学習に取り組みます。家ではなかなか手につかない夏休みの宿題も、まなび舎こすもすで取り組むことで、早めに終わることも多いそう。
自主学習の時間中、優しい声をかけながら、スタッフの方が子どもたちを見守っている姿が印象的でした。
休憩をはさみながらの自主学習の時間が終わると、最後に「こすもすタイム」というレクリエーションの時間があります。
まなび舎こすもすでは、違う学校や、学年の子と一緒に学習するので、新しい友達ができるようで、この日のこすもすタイムでは、友達と相談しながら楽しそうにクイズに挑戦していました。
こすもすタイムの内容は、その日の担当のスタッフがアイデアを出し準備しているそうで、こすもすタイムを楽しみに通ってくれる子もいるそうです。
「何もないところからの発足で、みんなで試行錯誤して3年。やっと今の形になりました。」と 榊原さん。ご自宅で塾を開いているという鴇田さん(左)は、「子どもたちに接することができるのが幸せ。子どもたちに会えるのはいい刺激になります。」
小学校で英語教育が始まるなど、小学校での学習内容は、大きく変わってきています。そんな変化に対応するため、まなび舎こすもすの皆さんは、子どもたち対象の勉強会だけでなく、自分たちでも勉強会を開いているそうです。
「算数の計算の仕方ひとつとっても、昔と今では、違うところがあるので、算数、英語、読書感想文などの勉強会を開いています。」
「スタッフとして参加することで、自分の心も温まる。自分が励まされています」と南沢さん(左)。松山さんは、「FUKUMASUベースでの勉強会で"来年もまた来る?"と聞いてくれた子がいた。こういう交流が嬉しい。」
「市民大学で出会った仲間は皆さん温かい。子どもさんや皆さんとのふれあいや交流を続けていきたい。」と石井さん(左)。
荒井さんは、「第1期生が中心に立ち上げて活動している団体で、会が高齢化してきている。ぜひ若い方に続けてもらいたい。」と話してくれました。
まなび舎こすもすの活動は需要が多く、たくさん声がかかるそうですが、スタッフの方の体調や家庭の事情でメンバーが減ってきているため、応えるのが難しくなってきているそうです。現在スタッフの募集は、市民大学の子育て支援コースの卒業生を対象に行われています。最後に 榊原さんは、「未来あるいちはらっ子に少しでも豊かなひとときを提供できるよう、市民大学子育て支援コースにお入りください。」とお話してくれました。
勉強会は、市のホームページや会場の近くの小学校にチラシを配って募集します。皆さん、チェックしてみてください。