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【取材日記】ふるさと市原をつなぐ連絡会

更新日:2023年09月08日

お知らせ

市原市には、チバニアンを始め、縄文、弥生、古墳時代の遺跡や上総国分寺などたくさんの遺跡があります。また、南部の山間部、養老川流域の農村部、北部の昔の漁村など市内の各地域にそれぞれの多様な生活や文化が残されています。
こういった市原市の各地域の歴史、文化、暮らしを地域で守って次の世代につなごうと研究、記録などの活動をしている人たちを連携、相互支援しているのがふるさと市原をつなぐ連絡会、通称「ふるれん」です。

今回は代表石黒修一(いしぐろ しゅういち)さんにお話を伺いました。

●IMG_4097.JPGのサムネイル画像

「現在市内で活動している団体や個人を点だとすると、今はその点が各地に点在している状態です。その点を線でつなぎ、いずれは面にして、市原全体に広めたいという思いから始めたのが"ふるれん"です。」と石黒さん。

ふるれんの活動のひとつが、「市原ふるれんネット」というウェブサイトの運営です。市原ふるれんネットには、市内で活動する団体が開催するイベント情報や、活動報告、自主出版の情報など盛りだくさんですが、中でも特に注目なのが「いちまる館」というコンテンツ。
いちまる館は、市内を24区分に分け、各地域で活動する個人や団体の方が作成した資料を掲載できるようになっています。現在は70の資料が掲載されており、自分が住む地域に関する資料を読むことができます。

●IMG_4100.JPGのサムネイル画像「いちまる館をもっと充実したものにしていきたい」と石黒さん。
いちまる館は会員でなくても資料の掲載が可能とのことですので、皆さんも地域の文化や歴史に関する情報を投稿してみてはいかがでしょうか?

ふるれんでは、ウエブサイトの運営の他に、イベントの開催も行っています。
現在定期的に開催しているイベントは大きく分けて2つ。
ひとつが、「ふるさとをつなぐ会」です。隔月に開催されているふるさとをつなぐ会は、団体や個人の研究成果の発表の場として開催していますが、市内で活動している人たちが繋がるコミュニケーションの場にもなっています。
もうひとつが「フィールドマップ巡り」です。市がふるれんなど関係団体の皆さんとと共に歴史散歩コースを設定し、作成した「フィールドマップ」をもとに、現地の人の案内で実際に歩いてみる「フィールドマップ巡り」。
これまでに八幡宿と姉崎の2ヶ所で開催されています。10月20日に開催された八幡宿でのフィールドマップ巡りには19名の参加者が集まりました。ガイド役は八幡の歴史にとても詳しい山岸弘明さん。飯香岡八幡宮の宮司さんのお話も聞くことができるなど、地元の方が案内してくれるからこその体験ができました。

宮司さんのお話.jpeg        飯香岡八幡宮では、宝物館の中も案内していただきました。

市川本店(中).jpegのサムネイル画像海沿いの神社.jpegのサムネイル画像       お手製の資料を使用して説明してくださる山岸さん。

フィールドマップ巡りの開催で重要なことは「参加者の安全」だと話してくれた石黒さん。段差がある場所や、道路を渡る時など、参加者に声をかけ、気を配っていました。
次回のフィールドマップ巡りは、令和4年3月に国分寺台で開催予定。フィールドマップ巡りに参加する際は、事前申込が必要です。情報はふるれんネットやまちサポいちはらに掲載される予定です。

今後の活動について「北西部、北東部で活動している会員は多いのですが、鶴舞以南の会員がいないので、活動している人を探して、情報の共有をしたい。」と石黒さん。最後に、「ふるれんネットのいちまる館にどんどん投稿してもらい、活用してもらい、いちまる館が地元を知り、守り、繋いで、地元を愛するきっかけとなれば嬉しいです。」と話してくれました。

インタビューの様子はYouTubeでも見ることができます。→「イチラジ! 令和3年度第11回 ふるさと市原をつなぐ連絡会」

市原ふるれんネット