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【取材日記】Amityいちはら

更新日:2020年09月01日

お知らせ

こども食堂を運営する『Amityいちはら』さんの活動を取材してきました。

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最近よく耳にする「こども食堂」。
AmityいちはらさんのWEBサイトでは、こども食堂を始めた想いを次のように語っています。

『近年では核家族化が進み、子どもや高齢者の孤食(個食)の問題が深刻化しています。 さらに離婚率の上昇や一人親家庭が増えたことなどから、子どもの貧困率(6人に1人は貧困と言われています)の高さも社会的な問題となっています。
「こども食堂」は子どもの食育や居場所づくりにとどまらず、それを契機として高齢者や障害者を含む地域住民の交流の場に発展する可能性があり、 地域共生社会の実現に向けて大きな役割を果すことが期待されます。 子どもがいるところには自然と人が集まって笑顔になると感じます。地域住民が集まり食事をしたりコミュニケーションをとったり学ぶ場をつくり、お腹も心も満たします。』

代表の山内恵子さんは、白金町で「きまぐれカフェclover」を営んでいます。子育てをするなかで、世界でも豊かと言われる今の日本で満足にご飯を食べられない子どもたちが多くいる事実を知り、衝撃を受けたという山内さん。それならば自分のお店で食べていけばいい、と思ったのが子ども食堂に興味を持ったきっかけだそうです。
本格的にこども食堂を始めるにあたり、市民大学の子育て支援コースで2年間学んだ後、SNSで仲間を募集。同じく市原市宿でカフェ「Felicia(フェリシア)」を経営する上田直美さんと、母子家庭への支援に強い想いを抱く進藤晃子さんが呼びかけに応え、平成31年2月に「Amityいちはら」を立ち上げました。

初めての開催は、今年の2月19日。近隣の5つの小学校にチラシを配布したこともあり、会場となった五井公民館には来場者176名、ボランティア31名、関係者約20名と200名以上の人が集まり、カレーライスと栄養満点のおかず、ヨーグルトに舌鼓を打ちました。

2回目の開催となった今回のこども食堂は、コロナウイルス感染症の心配があることから子ども達と食卓を囲う形ではなく、3か所の会場でお弁当を配布するスタイルに変更して実施されました。

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配布会場の目印は、こちらの鮮やかなのぼり。会場のひとつとなった菊間コミュニティーセンターには、時間前から20人ほどの親子連れがお弁当の配布開始を楽しみに待っていました。

全部で200食用意されたお弁当は15㎏のお米を4つの炊飯器を使って炊き上げ、10時から配布直前までかかって仕上げた愛情たっぷりの力作。

彩りと栄養を考えて作られた三食そぼろ弁当には、ココアスティック2本も付きました!
Amityいちはらの活動は、理念に共感した方々からの支援によって支えられています。

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農家さんからは野菜や米、飲食店さんや商店さんからはお肉やお菓子、企業や個人の方々からの金銭面の支援に加え、当日のお弁当作りや配布作業のお手伝いにも多くの方が協力してくださっています。なかにはイベント保険や食中毒保険に係る費用を負担することで運営を支えたり、開催場所を提供したり、子ども食堂の活動を口コミで広報することで活動を支援するなど、支援の方法も様々で、みなさんが無理なく、自分のできる範囲で活動を支えられていることに感激しました。

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コロナ対策として、連絡先を記入してからお待ちかねのお弁当を受け取る皆さん。
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いつも児童館を利用している小学校1年生の滝澤翔太くんと渡邉悠仁くんも、この日をとても楽しみにしていたそうです。
お弁当を手に、満面の笑みでポーズ!
たくさん遊んでお家に帰ったら、今日はこのお弁当を食べるんだと嬉しそうに話してくれました。

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次に訪ねたのは、Amityいちはら代表の山内さんが白金町で経営する「きまぐれカフェclover」。
取材中も近所の子どもたちが気さくに顔をのぞかせ、山内さんの人柄が伝わる温かな雰囲気のお店です。
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袖ヶ浦からお手伝いに来た男性は、山内さんが勉強のために訪れた袖ケ浦、富津、木更津、君津の全ての子ども食堂でお手伝いをしている方で、活動を始めたばかりの山内さんたちにとっては心強い助っ人!

こども食堂の実施方法は様々で、登校前の子ども達を対象に朝ご飯を提供しながら学習を支援をされている団体や、夏休み企画としてピザ作りを行った団体、食事の提供だけでなく、寄付していただいたお米や洋服などの提供を行っている団体もあり、Amityさんも試行錯誤しながら活動を充実させていきたいと意気込みを語ってくださいました。

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代表の山内さんと、配布のお手伝いをしていた小学校2年生の中西美結ちゃん。
「いらっしゃいませ!」とお客様をお迎えするのがとても楽しかったですと笑顔でお手伝いの感想を教えてくれました。

家族が揃い、温かな雰囲気の中で楽しく食卓を囲むことが理想ですが、様々な理由でそれが叶わない家庭も多くあります。

少し前までは、貧困家庭のこども達が利用する場所というイメージがあった「こども食堂」ですが、今はこどもだけでなく、親や地域の方々も利用できるようになっており、同じ食事を共にするからこその、アットホームな地域コミュニティの場となっています。こども達だけでなく、高齢者の方々にとっても重要な存在となっているこども食堂ですが、『誰もが気軽に利用できる場所にならなければ、本当に支援が必要な方々に支援の手が届かない』とおっしゃっていたメンバーの方の言葉が、重く心に響きました。
誰にも助けを求められず、歯を食いしばって頑張っている親御さんたちは、コミュニティが閉じていることが多く、こども食堂の情報が届きにくいのだそうです。また、存在を知っていても、人目が気になり利用を躊躇する方が多いからこそ、同じ場所で定期的に開催することで認知度を上げ、誰もが低料金で気軽に利用できるオープンな場にならなければならないのだ、と。
『子育てを頑張っている親御さんが、こども食堂の日は食事作りの時間を親子で食事を楽しむ時間として利用してもらうことで、家計や育児の負担を少しでも減らし、子育てを楽しむ余裕を提供できたら嬉しいですね』と語ってくださった進藤さんの笑顔がとても印象に残りました。


市内にはこども食堂が幾つかありますが、今はまだ協力した取り組みはしていないそうです。今後、こども食堂のネットワークが出来れば、寄付された食材を共有したり、開催日をずらすことで、利用回数を増やすことが出来るほか、ボランティアに参加する方も増えることでより充実した活動に繋げることが出来るのではないか、と将来の展望を語ってくれました。
こども食堂はボランティアで行っていることから、続けていくには金銭的な支援、食材の支援、開催場所の提供やボランティアの協力など、様々な支援が必要となります。
こども食堂の活動に興味を持たれた方は、山内さんに連絡してみてはいかがでしょうか。

Amityいちはら 代表 山内恵子 050-3628-0141


次回のAmityいちはら「こども食堂」のお知らせです。

開催日:7月15日(水)16:00~18:00
※きまぐれカフェcloverのみ、19:00まで配布
会場:きまぐれカフェclover市原市白金町1-38-3)ジョイフル本田さん近く
   菊間コミュティセンター(市原市菊間1870-4)
   旭屋(市原市西国分寺台2-10-5)国分寺台西小学校前
参加費:こども100円、大人300円以上の寄付にご協力ください。
配布方法:当日、各会場に時間内にお越しください。お弁当がなくなり次第、終了となります。
※数に限りがありますが、事前予約が可能です。下記チラシにあるQRコードから予約をしてください。

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