取材日記(内田未来楽校)

更新日:2021年04月01日

「スマイルランタン」のアートイベント期間中の11月2日に、NPO法人報徳の会 内田未来楽校さんの取材に伺ってきました。
お話を聞かせてくださったのは、報徳の会理事長の常澄さんと、事務局長の小出さんです。

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活動拠点となっている旧内田小学校は、市内に唯一残る昭和3年建造の木造校舎であり、木造トラス構造(三角形を基本単位としてその集合体で構成する骨組み構造)の建造物では千葉県内に唯一残る建物として、歴史的にも建築構造物としても貴重な建物です。

昭和40年に民間に払い下げられましたが、平成24年に土地と建物が売りに出された際、思い出の詰まった校舎を保存したいと、卒業生と地域の有志が平成25年に「報徳の会」を結成し、土地と建物を購入。少子化、過疎高齢化が進む内田地区の明るい未来を創る「学びと交流の場」として『内田未来楽校』の活動がスタートしました。
校舎に併設する『内田未来カフェ』の壁には校歌と写真が飾られており、当時の学校生活の話を伺うことが出来ます。

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地域の方が作った野菜を売る朝市から始まった活動ですが、徐々に活動内容は充実してきています。地域に残る歴史や伝統工芸品を紹介するイベント、地域の風景を映した写真展の開催、里山の恵みを体験するメダカの学校やハイキング、田植えに稲刈り体験にアートを活用したイベントやマルシェなど、この土地ならでは、内田未来楽校ならではの体験プログラムや地域との交流が楽しめるようになっています。

アートを取り入れた活動が本格的に始まったのは、南部地域の活性化を目的に開催された「中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス2014」の会場となってから。
アーティスト2名が作品を作りあげる過程で、地域の方が作品の素材を提供したり、訪れる来場者や地域住民、内田小学校の児童らが作品制作に加わり完成した作品は、建物が持つノスタルジックな雰囲気と地域のおもてなしも魅力として加わり、全国から観客が訪れる人気会場となりました。

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第1回芸術祭の後、3回のアートイベントを経て迎えた第2回芸術祭「いちはらアート×ミックス2017」では、アーティストの作品制作を1年に渡って支え、作品設置の際にはアイデアを出しながら全面協力を行ったことが大きな力となり、今ではアートイベントの企画・運営は全て会員が行っているそうです。

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「スマイルランタン」のイベントは、スマイルをテーマに昨年秋から始まった連続企画「スマイルツリー」の集大成です。
内田未来楽校に集まる笑顔をシンボルツリーに託そうと、会員が里山から材料を集めて設置した木には、本物の杉皮や藤蔓、苔などが用いられ、まるで部屋の中に本物の木が生えているようです。

昨年の秋には紅葉が、春には満開の花が、そしてこの秋には暖かな光を宿すランタンが実りました。

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ランタンは夏から毎月ワークショップを開催し来場者に制作をしてもらったほか、内田小学校の児童41名にも協力してもらい完成。
淡く光るランタンに描かれた絵を見ていたら、自然と笑顔になっていました。

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今回の取材は、台風21号の影響で市原に大雨被害が出た後で、内田未来楽校のすぐ近くを流れる内田川が氾濫し、近隣の住宅にも大きな被害が出ていました。建物の入口付近に展示されていた武者絵は、新しいものでも描かれてから30年以上経っている貴重なものですが、水害により水に浸かってしまったため、乾燥させた後、こんな時だからと地域の皆さんを元気付けるために展示しているそうです。
大変な状況ではありますが、沢山の方を笑顔にしたいと今後も様々なイベントを計画しています。
来春に開催される「房総里山芸術祭いちはらアート×ミックス2020」に向けた準備も進めながら、毎月開催しているこっこ市や、伊丹陣屋、ヨガイベントなどに足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳細は、内田未来楽校のサイトでご確認ください

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