はじめてガイド

風呂ノ前 里山災害復旧活動~NYの生徒さんの支援を得て~

更新日:2020年08月03日

活動報告

【団体名】風呂の前里山保存会

令和元年の昨年の秋、3度の台風で市原市は多くの被害を被った。

死者がでた。喜多風呂ノ前周辺の潤井戸、下野、喜多と竜巻が通りすぎて、その被害はすさまじい。下野にある市津公民館は被災し、近くの多くの瓦葺民家もペチャンコに押しつぶされ、砕けた屋根瓦や生活用品が散らかり放題、民家庭の楠やケヤキの大木の大枝は折れ無残極まりない。その竜巻が舞い上げたものは周辺の田んぼや里道に散乱し、自然のすさまじさだけが目に飛び込んでくる。

自然は猛威とあらためて実感。頭が混乱し、整理できない初めて目にする光景であった。

そして、活動地に至る道路林縁は土砂が崩れ倒木が往来を塞ぎ、道路が壊れ機能しない形を残さない様に...胸をしめつけられ言葉がない。

台風被害は、ニュースとして瞬く間に世界中を駆け巡った。

被害は、活動地風呂ノ前も同様である。

カタクリの自生する斜面が崩落し、崩れた土砂が観察路、排水溝、隣地の田んぼにまで流れ込み、無残な光景、いや信じたくない現実であった。

加えて、春先より建設中の正面奥の観察路・山野辺(やまのべ)の道(みち)と名して整備した入り口も土砂で押し流さて様相が解らないようになっている。

もはや人間の力で原状回復は無理、落胆しあきらめていたところに サプライズ。

遠くのニューヨークから励ましの言葉、そして義援金が届いた。

高齢者で成る会はがぜん元気・やる気が興り、復旧活動へと繋がりました。気持ちに余裕が出るようになると皆大勢で身体を動かしていました。そして、今なお、復旧作業に励んでいます。

季節が進み、カタクリが咲いて、キツネノカミソリの季節となりすこしずつ作業の進捗を実感できるようになっています。

また遠来よりキツネノカミソリ開花の照会を頂く時期を迎えています。8月10日ごろより見頃です。その準備に余念がない時期を過ごし 普通の幸せを思う当会であります。

今回の復旧活動をまとめましたので、ご覧ください。

表紙.JPG

風呂ノ前 里山災害復旧活動.pdf